変化への恐れ ~望んでいたはずの引越しが嫌になる?~

みなさま、こんにちは。
こうしてご覧くださりありがとうございます。
心理カウンセラーの成田真凛子です。

4月は変化が多い時期ですよね。
新年度ということで、転勤・部署の移動・生活スタイルの変化・衣替えだって変化です。

ああ、やっと変わった。とか、
予測できないけど、どうなっちゃうんだろうとか。

望む望まないにかかわらず、状況が変わることもあるかもしれません。

そんな時期には、不安を感じやすくなったりもします。
なぜなら、私たちには常に『現状を維持しよう』という機能があるようなのです。
(ダイエットで痩せにくかったり、戻ってしまうのも体の現状維持機能・・なんて話も)

心の面でも同じで、『慣れない幸せより、慣れた不幸』などと言ったりもします。

どう考えたって、幸せの方がいいはずなのに。

そのくらい『変わらないこと』に安定、安心を感じたりもします。
どれほどいい変化だとしても、変わることが不安だった私のお話です。

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私はこの1月に引越しをしました。
ずっと引越したくて、でも子供の学区が変わってしまうから・・と何年も我慢をしてきたのです。

だからすごく嬉しいはずなんです。
嬉しいはずなのに、転居日が近づくにつれてゆううつに。
引越しが終わっても、気分が晴れない。

引越しが間違った選択だったのではないか、だから気分がゆううつのままなのではないか。
そう思った私は『引越したのが間違い説』を裏付けるような証拠を探し始めました。

証拠1:まず、部屋数は減ったので狭く感じる。
でもその分、掃除が楽になったのです。
息子と二人暮らしですし、使わない部屋が減っても何の影響もないはずです。

証拠2:冬は駐車場にすぐ除雪車を入れてくれるのですが、早朝のまだ暗い時間、除雪の音で起きてしまう。
実際は、自分で除雪をするよりは音で起きた方がマシです。また寝るし。
以前は1~2時間除雪をし続けても、車が出せないこともありました。
それに比べたら本当にありがたいのです。

証拠3:いろいろな設備が、私の入居後に壊れた。
自分が壊したかのような後ろめたい気持ちになりましたが、大家さんは本当に親切で、壊れた設備を新しく入れ替えてくれました。
だから何の不都合もありませんし、むしろキレイになったわけです。

このように、実際は以前と比べて悪いことにはなっていないんですよ。
それなのに「引っ越さない方がよかったんじゃないか」と2か月ほどもモヤモヤしていたのです。

その後どうなったかというと、
「22年間も過ごした場所から離れたのだから、不安にもなるよね」
気持ちが落ち込むたびに、不安になっている自分を認めることで、徐々に気持ちが前向きになっていきました。

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私の場合のように、特にデメリットが大きくなくとも、不安を感じることがあります。
変化したくないから、変化できない理由を集めることもあります。

何か行動しようとしている→未知の変化へ恐れを感じる(無意識)→行動できない理由になることが起こる(行動したくないから理由を探す)
引越しの時の私は、まさにこんな感じです。
(恐れを無視して行動してしまいましたが・・)

誰もが毎回、そんな分かりやすい状況になるわけではないかもしれません。
ですが変わることが不安な時、自分が怖がっていると気付くだけでも楽になります。

私が引越しでゆううつだった時、
「変化は怖いんだよなぁ」
と、分かっていたからモヤモヤする自分を受け入れられました。

そうじゃなかったら、「以前より良くなるのに、不満を感じる私が悪い」と自分を責めていたでしょう。

もし『今の状況を変えたいのに、変えられない』のだとしたら。
『変化への恐れ』があるのかもしれません。

1人で悩まず、ご相談くださいね。

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