自分も自然の一部だと感じてみる~記録的大雪にて~

みなさま、こんにちは。
いつもありがとうございます。

私の住んでいる地域ではつい先日、12時間降雪量が過去最多となる大雪に見舞われました。
一度に降ったため道路の除雪がまったく追いつかず、積雪当日は車や人通りはほとんどなし。
真っ白で静かな世界の中、皆黙々と家の前の雪かきをしていました。

3日たってなおバスは運休、学校なども臨時休校やリモート授業が多かったようです。
私は車通勤なのですが、主要道路しか除雪されていないため大渋滞。
家から数百メートル進むのに30分かかり、
「今お腹が痛くなったらどうしよう…引き返すか、このままか。リスクを覚悟で別の道を行くのか」
と、本当に焦りました。


そんな非日常感の中、私の親戚と、仕事でお世話になっていた方の訃報を同時に知りました。

お二人とも大雪と関係してのことではありませんでしたが、『私にはどうにもできないことがある』という感覚を強く感じましたし、同時に自分も人も自然の一部なんだとあらためて思いました。

悪天候はどうにもなりませんし、寿命だって人智の及ぶ範囲は限られています。

なにしろ自分の気持ちすらままならないことがたくさんあります。
私も感情を抑えたりあらがおうとして、余計に苦しくなる経験をたくさんしてきました。

だけど自分も自分の感情も自然の一部だと思えば、どうにもできない・コントロールできないこともあって当然、いい意味で仕方ないなと思えました。


この『コントロールできない』という感覚は、女性にとってはお馴染みかもしれません。
生理前後の不調や不快感、怒りたくないのにイライラしてしまう。
適度な運動をしたりリラックスしたりと物理的に軽減できる部分もありますが、味覚や嗅覚が変わるなんて、もうお手上げです。

けれど何もしなくても、不調はいつか良くも悪くも終わったり形を変えたりします。

心もまた、天気や体調が変わるように、変わりえるのではないでしょうか。
本来は。

なのにつらい状態のままで何ひとつ変わらないと感じるのなら、変わらないよう全力であらがっている内なる自分がいる可能性があります。
自分の中に変わってはいけない理由があるのかもしれません。

もし、どうにもならないと感じるつらさや不安があるのなら。
今どんな天気かなと観察してみるように、自分の感情を観察してみてください。

荒れている時は荒れてるな、でいいんです。
そうやって一度受け入れてみる。
自分が受け入れていないことに対して、影響や変化を与えることはできません。

ちなみに今の状態を受け入れる力というのは、女性性の性質のひとつです。
女性性とは身体的な性別のことではなく、心理的に女性をイメージさせるような要素のこと。
受容、感覚・感性、柔軟性、共有、受動的(自分の内面に向かう)などなど。

要素なので、男性も女性性を持っています。

男性性ももちろんあります。
判断、論理、決断、積極性、リーダーシップ、能動的(自分の外に働きかける)、などなど。

この苦しい現状をなんとかしなくては!!という気持ちが強いときは、男性性が発揮されているかもしれませんし、つらくて何もできない…そんな時は、女性性が優位になっているかもしれません。

どちらがいいというわけではなく表裏一体ですので、場面によって使い分けたり、バランスが大事になります。

状況を変えるために行動を起こす男性性も必要で、そのためには一度状況を受け入れる女性性も必要です。


この大雪で、何人もの方から
「ニュースで見たけど、大丈夫?」
と連絡をいただきました。
(ありがとうございます!とても嬉しかったです)

心配してくれる人がいて、1人ではないんだとあたたかい気持ちになるのが女性性ならば、さて雪が重くならないうちに雪かきをしてしまおう!と行動を起こすのが男性性です。

分けなければいけないわけではないのですが、思い悩むことが多くて行動できなかったり、逆に感情を横に置いて行動してしまうのなら、女性性・男性性にかたよっていないかな?という視点から見てみるのも有りです。


自然がバランスをとるように、私たちもまたバランスを取ろうとするのかもしれません。
つらさや苦しさは、心のかたよりを教えてくれるサインだと思ってみてくださいね。

どうかひとりでがんばりすぎて、疲れてしまいませんように。

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