年末も差しせまり、あわただしくお過ごしの方も多いかと思います。
そんな中、コロナもインフルエンザも、はたまた普通の風邪もはやっているそうです。
はやりに乗って、めったに風邪をひかない私もコロナにかかってしまいました。
しかし年末の忙しさにゆっくり休む暇もなく、だんだんコロナ相手に腹が立ってきまして。
「熱で弱らせたと思ったら、今度はのどの激痛って、さらに私を弱らせる気?こうなったらどんなに痛くてもたくさん食べる!!」
「のどがよくなったと思ったら、においがしない!?(味もしない)食べる意欲をそいできているな・・負けない!!」
競争心から?しっかり食事をとった結果、順調に回復しています。
みなさまも体調にお気を付けくださいね。
体調つながりで、今回は心と体調について、思うところをお伝えします。
女性寄りのお話なんですが、身近な女性と関わるうえで男性にもぜひ知っておいていただきたいなと思っています。
カウンセリングをしていると、女性のクライアントさんの中に一定数、
『このところ気分が落ち込んで、いつもなら流せるような人の言葉を流せない』
『ここ数日いつもならしないようなミスをして、すごくネガティブな気持ち』
というお話をしてくださる方がいらっしゃいます。
しかもそんな気分の落ち込みがある自分はダメだとか、嫌な人間だとか、自分を責めていることも多くあります。
そのようなお話をうかがったときに私がまず気になるのは、『体調』のこと。
生理などの時期的なホルモンバランス、疲れやストレスがたまってはいないか、睡眠時間が確保できる状況かなどなど。
心の相談をしているのに、体調をたずねるのはなぜかと思われるかもしれませんが、心も体の一部だと考えています。
私を例にしますと、私はつい最近まで生理は順調だったので、順調であるがゆえに生理がくることが『当たり前』になっていて、その前後期間の心のゆらぎに長年気付いていなかったのです。
それがここ数年更年期に差し掛かり、生理が不順になってきてようやく、気持ちが落ち込むサイクルが生理周期と連動していることを実感しました。
もちろん知識としては気分と体調・ホルモンバランスが密接に関わっていることは分かっていましたし、そのことに気付いている方は多くいらっしゃると思うのですが、実際に気分の落ち込みを経験している最中に「これは体調不良からきているのかもしれない」と認識できている方は少ないように感じたのです。
なぜなら気分がどん底に落ち込んでいる時って、落ち込んでいるがゆえにいろんな角度から自分を責めていますから、
「ホルモンバランスのせいだから仕方ない~」
なんて発想にはなりにくいんです。
男性にも更年期がありますし、気分の落ち込みを体験されている方も多くいらっしゃいます。
女性だけというわけではありませんが、生理周期に伴いアップダウンがあるのは女性特有だと思うのです。
生理周期が安定していないのなら、なおさら不定期に気持ちのアップダウンも起こるのではないでしょうか。
そんなときは、今の気分の落ち込みがホルモンバランスのゆらぎのせいかもしれない、そう意識することで楽になることがあるかもしれません。
今はそういう時期なんだと思うことで、ネガティブ思考になってしまう自分にも、
「誰にでも起こることで、体のサイクルだから」
といつもよりいたわりの視点を向けていいのだと思います。
気持ちがダウンしていても、体調からくる一時的なものだとわかっているだけで、あと数日くらいしたらよくなるかも?などと先の見通しが立ったりします。
逆にそのサイクルを忘れていると、
「なんて自分はネガティブな人間なんだろう」
「こんな自分は誰にも好かれないに違いない。というか自分が嫌い」
というような、実際周りからするとそこまで落ち込まなくても!という事柄に対しても、ひどいしっぱいをしたような気分になり、持て余してしまうこともあるかもしれません。
もちろんそんな時はお電話をくださってもいいのですが、ご自身でできる対処法として、体調のサイクルを記録しておくのもお勧めです。
細かく把握するのが目的なのではなく、
「生理前だからイライラしちゃってるのかも?」
のように、自分を責める気持ちを減らすことが大事だと思っています。
生理だけではなく、忙しくて疲れている時も気分のアップダウンが起こりやすくなりがちです。
どちらも重なることだってありえます。
疲れ方は人それぞれなので、他の誰かと比べられるものではないのですが、ついつい自分はあの人に比べたらそこまで大変ではないとか、我慢比べのように更なる我慢を目指そうとしてしまいがちです。
我慢できる範囲を広げるのではなく、ご自身が無理をしていることにいち早く気付けるようなアンテナを張ってほしいと思います。
「もう無理だ、もう嫌だ」
とひどく落ち込むのは、もしかしたら体も心も無理をしすぎてしまっているからなのかもしれません。
とはいえ、無理を押してでも自分が動かなければならない状況というのもありますよね。
そんな時は、つらいと感じている気持ちだけでも、身近な人やカウンセラーに預けてみてほしいんです。
今、気分が落ち込んでいてとっても苦しいと、信頼できる相手に伝えてみてほしいと思います。
信頼できる相手ならその気持ちを受け入れてくれるでしょうし、心は体の一部なので、体がつらいときは心を軽くすることで、体として総合的に楽になることもあるのではないでしょうか。
私も体調や気分が落ち込んだときは、『今落ち込んでいる』ということを伝えられる人に伝えていますし、そうすることでその時の自分の気持ちが整理できます。
なぜ落ち込んでいるのか相手に説明しますから、言葉にすることで自分が気付いていなかったことも新たに出てきたりします。
落ち込みから脱出したときには同じ相手に「回復した!!」と報告すると、気持ちの切り替えができますし、落ち込んでも回復できるという感覚を繰り返すことで、落ち込みから回復しやすくなることを実感しています。
そっとよりそってくれる誰か、励ましてくれる誰か、その時どきの気分に合った相手に頼ってみるのがいいかもしれません。
風邪をひいたら薬を飲んで休養をとるように、気持ちが落ち込んでしまったなら、その時の心に良いものを自分に与えて回復を待ってあげてくださいね。
体も心も、無理をしてこじらせないように、大事にていねいに扱ってあげてほしいと思います。
今回もお読みくださりありがとうございました。
みなさま、よいお年をお過ごしくださいね。