隠れた『自分』を見つけてもらった日~信頼できるカウンセラーとの出会い~

私がカウンセラーになろうと思ったきっかけは、自分至上どん底のうつになったとき。
20年以上前のことです。

誰も聞いてくれる人がいない、相談できる人がいない中、大きな怒りがわいてきたんです。

これだけたくさんの人が周りにいるのに、ボロボロの私を見て見ぬふりっておかしくない!?
もういい、いつか自分が聞く側になって頑張っている人のサポートをしてやる!!

なぜそんな思考になったかというと、悔しかったから。

つらい体験をして、病気になって、一人も頼れる人がいないのはおかしいと思いましたし、理不尽な境遇にあるどこかの誰かも、同じように苦しんでいるかもしれないと腹が立ちました。

実際には、人とあまり交流の無かった私でしたので、見て見ぬふりというよりは周りに気付かれなかっただけだったかもしれません。
気付かれないようにふるまってもいましたし、助けてほしいと伝えたこともありませんでした。

誰も助けてくれないというのは思い込みだったのかもしれませんが、逆にその怒りが病気を一気に快方へ向かわせました。

体が動かず、日常生活がままならない状態から、回復するほどの怒りのエネルギーです。

どん底→怒りによって自力で回復。

さあ、回復したので怒りは手放しましょう。
・・・とはならないですよね!??

うつに限らず、自分でなんとか苦境を乗り越えたという経験があると、人なんかあてにならない、自分が頑張ればなんとかなるという感覚が強くなるように思います。
で、頑張り続けるために怒りを持ち続けてしまうこともあるかもしれません。

その怒りは私を戦わせてくれる、動かしてくれるものだったので、そのときは手放すわけにはいかなかったのです。

だけど、怒りを心に持ち続けているカウンセラーなんて嫌ですよね。

それをわかっていなかった私でしたが、いつかカウンセラーになりたいなぁと長年思っていました。

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のちに、心理学を学ぶチャンスがおとずれます。

コロナ下でオンラインになったため、北海道在住の私でも、神戸メンタルサービスのカウンセラー養成コースに入ることができました。

自分で言うのもなんですが、たいそう真面目に学んできたと思います。

でもですね、一所懸命に心や癒しを学んではいたのですが、いたるところで怒りが出てくるんです。

たまにネタにしていただいたり自分でも笑い話で使うのですが、養成コースに入ったころの私はそれはひどいものでした。

表情がない。目が笑ってない。
自分ではにっこりしているつもりなのに、そもそも口角を上げ慣れてないものですから、笑顔がすぐ疲れます。

今思えばおそらく、心と反していたからでしょう。

笑顔って、受け入れますよというサインでもあると思うのですが、私は怒っているマインドのままでしたから、気を抜いた瞬間に笑顔が消えちゃう。

怒ったまま誰かを受け入れるのは難しいんです。

そのことは自分で感じてもいましたので、何とか自分を癒して怒りを手放したいと思っていました。

カウンセラーを目指すにあたって、自分が癒されることが最優先であると、師匠から何度も聞かされてもいましたし。

誰かや何かに大きな怒りを抱いたまま、怒りを抑圧しているカウンセラーが、人の怒りや悲しい感情を受け入れることは難しいからです。

余裕がないと、誰かの助けの声を入れるスペースがないんですね。
自分の怒りや悲しみが邪魔をして、相手の気持ちを素直に受け入れにくくなってしまいますので、自分を癒すことが必要なんです。

これは人間関係においても同じです。
カウンセラーではなくても、家族や友達、パートナーなどを助けたい、楽にしてあげたいこともありますよね。

その場合もやはり自分を癒して心の余裕を持つことが、相手に何かをしてあげるよりも効果的だったりします。
溺れている人は、他の溺れている人を助けられないのと同じです。

じゃあどうやって自分の心を癒していくのか?

自分の本当の気持ちを知ること、そこに向き合って感じきること。

自覚して感じることを繰り返せば、過去の抑えた感情は昇華されていきます。

けれど、そもそも過去の苦しい感情を素直に感じられるかというと、一人では難しい。
抑えてしまった結果が今なので、抑えた感情があると自覚することすらままならないのです。

嫌な感情を自覚したくはないので、その嫌な感情を呼び起こさせるような人を避けたりもします。
要するに、自分の感情を掘り起こしそうなカウンセラーを避けることもあるというわけです。
あのカウンセラー、なんか嫌な気持ちになるわ!とか。

嫌なことをした方がいいということではなく、避けてしまう心理もあることを知っておくといいかもしれません。

もちろん私も自分を癒すために、カウンセリングを受けてきました。
座学で心理学を学ぶだけでは、感情を感じきることは難しいからです。

たくさんのカウンセラーにカウンセリングをしてもらいましたし、毎回新しい視点をいただいてきました。
すべてノートに書き留めては、ときおり見返していました。

けれど、心の奥で何か納得していない自分がいたんです。

その自分はこんな感じ。

『起こったことや感じたことのほんの表面しか話していない。本当の自分は何の光も届かない暗闇の底にいて、癒そうとしている自分をじっと見ている』

自分が癒されるなんて信じていない自分が、常に心の奥底にいて監視しているんです。

癒されている?本当に?と。

何かに疑問を持ったとき、自分一人で考えても、自分が知っているものの中から答えを見つけるのですから、答えが出しにくいように思います。
ですので、カウンセラーは誰かと取り組むことをお勧めすることが多くあります。

どんなに頑張っても、数学の公式や言語の文法を一人で見つけるのは難しい。
知っている人にたずねたほうが早いこともあります。

さらに、教えてもらってもすぐには使いこなせないことが多くあります。
新しい考え方を取り入れたくて一度は納得して挑戦しても、慣れ親しんだ元の心の状態に戻ろうとしてしまうことがあるんです。

ひどい気分が日常的だとしたら、ひどい気分の自分にまた戻ろうとしてしまうんですね。

それは思考で抑えられるものではないので、定期的なカウンセリングをお勧めするのには、そんな理由があります。

カウンセラーになりたくて自分を癒そうとしているのに、その癒しに疑いを持っていた以前の私が、まさにその状態でした。

みんないいカウンセラーで大好きな人たちなのに、底の底にいる自分を見せられない。
絶対にこんなドロドロの自分を誰もわかるわけないだろうという、なかばあきらめの気持ちです。

そんなとき、今まで関わったことのないカウンセラーを仲間からおすすめされまして、
「気乗りしないけど、無意識に避けてしまう話もよく聞くしなぁ・・」
とカウンセリングを受けてみることにしたんです。

そのカウンセラーは、私の話を聞いてこう言いました。

「あなたは、死んだ自分を引きずって生きてるんだね。自分は切り離せないから、そうするしかないよね」

(見つけられてしまった!!)というものすごい衝撃と、涙と笑いがこみ上げました。

この世の誰にもわからないと思っていた、この感覚をわかる人がいるなんて。

誰かに対して初めて感じた『降参』で、でも決して不快ではなく、わかってもらえた歓喜が大きかったのを覚えています。

私はいろんな感情を抑圧してきましたが、感情を抑え続けているのは自分の心の一部が死んだような感覚だったんです。
表に出ている『怒り』という感情も、その奥には『わかってほしい、助けてほしい、愛してほしい』という気持ちが隠れていますので、怒っていても抑えられた感情があるのです

だから癒そうとしている自分を暗闇の底から、抑えた感情から恨めし気に監視されている感覚だったのだろうと思います。

その押し殺した自分を無視しながら、でも引きずって生きてきた。

その日カウンセリングによって隠してきた自分がやっと、明るい場所に出ることができたと感じました。

分かってもらえたという思いが、人を信用するきっかけとなり、周りは敵だらけではないということに気づくきっかけにもなりました。

敵がいなくなれば、もう怒る必要はありません。
何度もカウンセリングを受け、怒りを手放していった私は、失敗することも怖くなくなっていきました。

信頼できて何でも話せる人がいるって、本当に楽なんです。
失敗したーーー!やらかしたーーーー!!
と後悔や羞恥心で引きこもりたくなっても、受け入れられない自分の代わりにカウンセラーが受け止めてくれます。

一度受け止めてもらえると気持ちが落ち着くので、じゃあどうしようかな?と前向きになれたりします。

理解して一緒に考えてもらえる場所があるとわかっているからこそ、安心して取り組めることも増えていきます。

特に人間関係の悩みは誰にでも話せることでもなく、関係悪化を恐れてどうしたらいいかわからないかもしれません。

でも向き合ってみよう、ちょっと自分の接し方を変えてみよう、相手に働きかけてみよう、私がそう思えたのは信頼できるカウンセラーがいてくれたからでした。

そうやって味方を得た私には、今たくさんの味方ができましたし、誰かの味方になりたいという想いからカウンセリングをしています。

カウンセリングを受けるか迷っている方も、悩みが伝わるか不安な方もいらっしゃると思います。


伝える自信がなくても、疑っていても大丈夫。

「絶対、私のことなんてわかるわけない!」と思っていた私でも、信頼できる最初のカウンセラーと出会えたのです。

たくさんのカウンセラーがいますので、ぜひ初回無料をご利用くださいね。
お待ちしております。

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